最善手を打ってくれよ
作品を面白く見せるために、読者がキャラに感情移入できるような努力をすべきだと思うんですよ。
で、作品を鑑賞していてその感情移入がどうしても薄れてしまう部分によく見られることなんですが
大した理由もないのにキャラが 最善手を打たない んですよね(--;
どうして最善手が打てないのか、の理由が明確にある、もしくは伏線的に匂わせているのであれば
そこにキャラの個性も出るし、謎という面白さも出ると思うのですが。
しかし、作者サイドから見てそうなってしまうのも何となく分るところで、この傾向が強いのは
原作ありの量産型アニメとかなんですが、色々な問題から大した考証もなされないまま
締切に追われて、原作の流れを表面だけただ追うだけの作品になってしまうのではないかな、と。
圧倒的にエピソード不足なんですよね。
小説10巻分の内容を13話でやる、とかもザラな気がするんですが表面的なストーリーを追うために
キャラを動かすバックグラウンドが切られがちで、結果キャラは動くんだけど何故そう動くかが
全く分からないっていうモノが出来上がっている感じをうけます。
そんな中で、当たり前のことなんですが、最善手だけは大した理由がなくてもキャラの行動に納得が
行くんですよね。理由はまんま、それが最善だから、なわけですが最近の作品を色々見ていると
それがすっごい重要に思えてきてしまっているわけです。
親の仇で人類の敵でもある奴とかが目の前にいて、ちょっと頑張れば倒せる状況だった時に
大した理由もなく見逃すとか、イラっときますwww
割と単純なことだとは思うんですが、最善手を打たない時は納得できるだけの理由が欲しい、
そう思います。