前作、前々作と主人公の所属する部隊ミスリルの崩壊などで色々今までと旗色が違ってきたストーリー。
いわゆる受難パートでありました。
そして、その重さゆえに爽快になる逆転パート。
今回はその序章と言った感じです。
宗介の相棒というとクルツやマオ等を思い浮かべるかもしれませんが、AIとは言えアルも重要な相棒でした。
失った機体と共に失われたと思っていたその存在。
それが戻ってくる時に、出会った当初は嫌がっていたはずの宗介の反応に思わず泣けてきます。
戦争系が要素として入る中、ラノベとは言え『犠牲』という言葉からは逃げられませんね。
あのかなめがその言葉の前に尻ごみするのも洒落っぽくなくていいな、と思いました。
犠牲の前に何度も逃げ出すチャンスを棒にふってしまう彼女が最後に下す決断は今回の最大のヤマでもあるでしょう。
早く次回作が読みたくなります。
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