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ラフノート ~落書きな絵と日記のノート~

落書きな絵と日記。ゲーム、漫画、小説、映画等で面白かったものをネタとしてのメモみたいな感じで綴っていけたらいいな、なラフノート。
フルメタルパニックの新作が出てくれましたのでまたレビュを。

前作、前々作と主人公の所属する部隊ミスリルの崩壊などで色々今までと旗色が違ってきたストーリー。
いわゆる受難パートでありました。
そして、その重さゆえに爽快になる逆転パート。
今回はその序章と言った感じです。

宗介の相棒というとクルツやマオ等を思い浮かべるかもしれませんが、AIとは言えアルも重要な相棒でした。
失った機体と共に失われたと思っていたその存在。
それが戻ってくる時に、出会った当初は嫌がっていたはずの宗介の反応に思わず泣けてきます。

戦争系が要素として入る中、ラノベとは言え『犠牲』という言葉からは逃げられませんね。
あのかなめがその言葉の前に尻ごみするのも洒落っぽくなくていいな、と思いました。
犠牲の前に何度も逃げ出すチャンスを棒にふってしまう彼女が最後に下す決断は今回の最大のヤマでもあるでしょう。

早く次回作が読みたくなります。
つどうメイク・マイ・デイ つどうメイク・マイ・デイ
賀東 招二 (2007/03)
富士見書房
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今回の電撃小説大賞です。
久々に異質の小説に会った感じがしました。
のめり込まされる感覚がものすごいです。

主人公は人でありながら人として扱われずに生きてきたミミズクという少女。
ここ最近の作品の中でこれほど異質のヒロインはいなかったと思います。
鎖に縛られ、手足は汚れ痩せこけて、ボロを纏い、額には奴隷の証の焼きゴテが押してあるという、ひどい有様です。

そしてビジュアル的な異質さもありますが、一番ぎょっとするのはそこではなく主人公の心のあり方です。
不幸であるということをすでに認識していない異常さ。
彼女は魔物に食べられることを望み、森の奥へと進み魔王と会います。

魔王はミミズクを食べません。
人間が嫌いだと言う魔王に当然のように自分は人間でないから嫌われる理由はないと言うミミズク。

そうして森の中で進んでいくストーリー。
様々な思惑が動く国の中でそれはただ平和なだけではすまないこと。
やがて訪れる状況の変化にミミズクの心の変化。
魔王に対して「バカ」と叫ぶミミズクは外見とは裏腹にあまりに綺麗です。

読み進めていくうちにすべてが引き込まれるストーリー。
オススメです♪

ミミズクと夜の王 ミミズクと夜の王
紅玉 いづき (2007/02)
メディアワークス
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モンスターは友達っていう女の子が主人公の物語。

こうやって言ってしまうとありがちなファンタジーに聞こえるかもしれませんが
全然そんなことないです。
ラノベとして既出事項っぽい展開は確かにあるのですがそれは『王道』というもので
しっかりとした独自の味付けしかもかなり濃ゆいやつが付いてます(^^
それでも一応言ってしまうならラストはスレイヤーズ・・・(ごほごほ
ふぅ・・・。

怪造というのは異界にいるモンスターをこの世に呼び出すことで、いわゆる召喚魔法。
主人公はそれを体系立てた怪造学という学問を学びに専門の学校へ入学しようとし
その試験から本編は始まります。
学問の暗い面があるのを間近に見つつ、それでも「モンスターは友達」と突き進む主人公

「これが私の怪造学」

に結構シビれるものがあります。


最後に言うことがあるとすればこれです。

くるさだんちゅら~

大丈夫です。
きっと読めばあなたもこうなります(^^;

アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス
日日日 (2005/05/29)
角川書店
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友達に薦められて読んでみました。
ダン・ブラウンはダヴィンチコードが有名ですね。
ダヴィンチは映画しか見てないですが、正直あんまたいした事ない
と思ってます(毒。
なので薦められたとはいえそこまで期待してなかったんですがこれは中々面白かった。

ダヴィンチの頃から思ってましたけどCMで煽っているのを見ると
ミステリー作品だと思ってしまい『犯人誰なんだろう』という思考
のもとで見てしまうんですがそれが駄目ですね。
この人の作品は犯人どうこうというところで頑張ってるわけではないんです、多分w
史実などをもとにした膨らませ方や犯人というより歴史の謎を求めて
いく過程を楽しむのがいいです。

この作品の特徴の一つは記号です。
何と言ってもこれに感動します。
(↑理系的な人ならという気もしますが;)
対象性を重んじ、なお5つの言葉を有したイルミナティダイアモンドは一見の価値ありです。
訳も綺麗でさらりと読めると思うのでラノベ読者にもお奨めですね。

天使と悪魔 (上) 天使と悪魔 (上)
ダン・ブラウン (2006/06/08)
角川書店
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今ってファンタジーの定義ってすごい広義ですよね。
学園ラブコメにちょっと超能力が絡んだくらいでもファンタジーゾーンに突入です。ありがちな感じですが結構そういうの好きです。
あ、そんなことは聞いてませんか?w

ですが、王道というべきファンタジーの姿が少しずつ薄れている感じも否めません!!
ということで、骨の太いファンタジーとしておすすめするのがこのベルガリアード物語です。
洋書だけあって、何かキャラの性格付けとかが日本と比べパワフル。悪く言えば繊細さに欠けますが、読み応えばっちりでイケてます。
ラノベに飽きた方とかに特におすすめですね。

予言の守護者―ベルガリアード物語〈1〉 予言の守護者―ベルガリアード物語〈1〉
デイヴィッド エディングス (2005/02)
早川書房
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